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What An Amazing World ! +++ 雑感 +++

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江戸博でいにしえの旅気分を。



両国は江戸東京博物館に、企画展「美しき日本大正・昭和の旅」を観に行ってきました。

“江戸博”は過去にも企画展や会議など(会議室の貸し出しや図書室、レストランなどもあるのですよ)で行ったことはあるのですが、今回も時間の都合を考えて企画展のみ。
常設展示も面白そうなのだけど…プラス2時間はみないと楽しめないだろうから、また後日!

で、企画展ですが、明治以降、鉄道・船舶路線が普及したことにより、海外旅行客を目当てにした外貨稼ぎのためだけでなく、国内でも旅ブームが到来したということなんですね。

明治後期からの、鉄道会社が作成した季節ごとの観光パンフや名所案内を含めた鉄道路線図は、それだけでもレトロな絵画的味わいたっぷり。
今のような実用的な路線図と違って、路線中のメインとなる観光地や名所などを中心に盛り込み、遠方には北は樺太、南は上海、台湾まで見えてるという、夢ふくらむ(笑)図面は見るだけでも楽しく、いっそう旅への期待を駆り立てるものとなってます。

スケート関係では、野辺山フェスティバルでおなじみの野辺山駅の、昭和10年頃のレトロな駅舎の写真や、
同じく昭和初期、青梅電車が奥多摩の天然スケートリンクを紹介したパンフ、そのリンクで貸し出されていた下駄スケート(スピードスケートタイプのエッジと結び紐付き)の展示など。
ちなみに下駄スケートは5銭、スケート靴は30銭で貸し出されていたとのこと。

大正末期~昭和初期に海水浴やハイキング(というか軽い登山?)などしていたところを写した映像もありましたが、
驚くべきは、女性の格好ですな。
パラソルや、ちょっと手荷物が多いこと以外は、街中にいるときとまったく同じ格好なんですよ!
和装に草履または下駄という…。山でも浜でも。雲仙普賢岳や清里高原を和装にパラソル差してぞろぞろ登っていく姿は、非日常の贅沢さを感じさせます。

つまり、この頃は移動も含めて出かける、「旅すること」そのものが目的の主だったところを占めていたということでしょうね。
行った先でその格好では行動しにくいとか、まだ考える余地もなければ、情報も少なかったのでしょう。

とくに東京においては、関東大震災で市電が被災したため、それにかわって車が交通手段として重宝されたらしいですが、
大正末期~昭和初期のフォードが展示されているのを見た、とあるおばーちゃん、ちらりと横目に見て「ああ、昔の車ね」。

…おばーちゃん…むしろあなたは実際コレに乗っていた世代のお方では?!
やたら年配の方がいたのも江戸博の特徴かも。あるいは企画展の影響か。外国人の姿をよく目にしたのも、ここの特徴かもしれません。

海外向けの旅行案内では、昭和初期に至っても「駕籠に乗ったお姫様(あんみつ姫風髪飾り付き)が富士山や満開の桜をバックに旅する絵」が幅をきかせている。

かつて仕事で滞在した外国人が書いた旅行記が、数少ない異国の情報として伝えられ、それを見て「美しき日本」を目指した外国旅行客を、がっちりつかまえて期待を裏切らない、「ザ・日本」の姿。
船舶の旅も普及したところで、豪華客船の中で繰り広げられるは「すきやきパーティ」。
いつまでたっても日本のイメージといえば「ゲイシャ、スキヤキ、フジヤマ」なのも、自ら宣伝してれば納得というものでしょう(笑)。

旅ブームはとどまることを知らず、昭和2年「日本新八景」募集には、当時の日本の人口の約1.5倍もの投票があったそう。

「ひとり1票じゃなかったのね~」というのは、冷静すぎる感想でしょう(笑)。
全国的に盛り上がっていた様子が、主催した当時の新聞記事などで展示されていました。

日本人、外国人がそれぞれ日本を紹介するために版画、スライド、日記、写真、葉書などを残していますが、そんな良き時代も、戦争のために流れを止めることとなりました。

しかしながら、戦後次第に復興してきた日本は、東京五輪(1964)、大阪万博(1970)など全国各地また海外から多くの観光客を迎え、再び「観光地:日本」としての自信を取り戻していくのですね。

交通手段の普及も手伝い、国内はもとより、海外へ行くことすら珍しくはなくなった現在。
かつて「旅すること」そのものが大きな目的だった旅行は、「行った先で何をするか」が分かれる、それぞれの価値観に合わせた旅行へと移行していったのだ、という流れの展示内容でした。

私の旅ですが…スケート観戦に行く時、周囲を見渡せば、皆さん素直に、観戦を告げて行かれるのだなぁと思ったものでした。
あるいは、完全に場所をぼかすか。
どうも素直じゃない(苦笑)私は、間をとって、見る人が見れば場所が想像できる程度のヒントを残して出かけることにしてきたわけですが、
それができるのも「○○が名物・名跡の場所はココらへん」という認識が普及しているからこそなんですね。
行ったことがなくても、情報があれば調べることができる。

旅行手段の選択肢も増え、情報も多く、かつ入手しやすくなり、
日本でいえば、戦後1ドル=360円だった固定相場が変動為替に変わり、円高になったおかげで、
旅がしやすい時代になっているんだなーと、あらためて感じました。

私は時間とお金を天秤にかけて(笑)移動手段を決め、行った先で何をするかを重視するけれど、
昔の、陸軍の役人が海外赴任のために利用したトランク(もちろんポーターに預けるもので、長持を半分にした感じ)や革製のスーツケースなど見ると、
いにしえの「旅そのものが大掛かりで大変な出来事」だった頃もいいなぁと思いますね~。
(名探偵ポワロで出てくる、第1次大戦後の旅の様子などとかぶります~)


さて、両国といえばふつうは国技館でしょうが、私は行ったことがありません(^^;;。
私にとって両国といえば、この江戸博と、ちゃんこ料理屋さんと、 地ビールです(笑)。
というわけで、博物館のあとはコレコレで一杯やってきましたー。
今ならメルツェンも有り。
このあいだから暑気払いばかりしている気が…

2005年10月から一部ブログの移転を行っております。
この記事へのTBやコメントは、移転先をご利用くださいますようお願いいたします。(2005年10月7日 管理人)

コメント

TB&コメントまで頂きましてありがとうございます!

企画展の内容が詳細に書き込まれていて、読みながら思い出してニヤニヤしてしまいました♪図録も買わずメモ帳を忘れていたので、コチラの記事を読んで「そうだ!それも見たんだ~コレも感心したんだ~」って(*^_^*)



常設展示は数年前に1度行ったきりですが、こちらもなかなか楽しめる(特に江戸ゾーンが好き)、次の機会には是非楽しんできてください♪

  • 2005/09/12(月) 01:48:35 |
  • URL |
  • アキ #79D/WHSg
  • [ 編集 ]

>アキさん

初めまして!

改めて、TBありがとうございました。



今思い出しても、

タクシーで都内の名所を観光する双六(ボッタクリタクシーにつかまってふりだしに戻る、なんてオチまである^^;;)だとか、

ホテル業界のお偉方さんたちが北米視察旅行に出かけた時に、いいおじさんたちが雪合戦に興じている16ミリフィルムだとか、

「旅」がどんなに楽しくてワクワクするか、

観光・運輸業界の盛り上げっぷりは、何十年後に見てもワクワクさせられたものでした。



次に出かける時は、ミニチュアセットの世界に埋もれてきたいと思います♪

  • 2005/09/12(月) 23:20:17 |
  • URL |
  • エマ #79D/WHSg
  • [ 編集 ]

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